FAS転職にエージェント活用が不可欠な理由。業界に詳しいエージェント活用で少ないチャンスをつかみ取ろう。

FAS転職エージェント

当サイトではFAS転職のためのノウハウを紹介していますが、その中でもエージェント活用は非常に重要と訴えています。

その理由はFAS業界特有の構造や業務内容理解の難しさに起因しており、業界に詳しいエージェントを起用するか否かは転職成功を左右するほどといえます。

そのような背景の下で本記事では、業界未経験者にとって転職エージェントがいかに重要か、FAS転職になぜエージェントを活用しなければならないのか、を詳細解説します。

(筆者について)税理士でも公認会計士でもなく業界経験もなかった状態から独立系FASに転職し8年が経ちました。FAS業界の実体験と業界人脈から得た知見をもとに、FAS転職に役立つ情報発信をしています。

なぜFAS転職にエージェントが必要なのか?

上述の通り、転職エージェントなしではFAS転職の難易度は大きく上がってしまします。

その理由を具体的なケースを説明していきます。

理由1:業界理解が不十分で、やりたいことの解像度がかみ合わない恐れがある

求職者のイメージと応募側の認識は往々にかみ合わないものです。特にFAS業界は一般に露出が少ない業種ですので難易度は高めと言えます。

具体的には次のようなケースです。

ケースA:イメージがざっくり過ぎる求職者

面接官「なぜ当社に入社されたいと思ったのですか?」

求職者「財務に関する専門的な仕事をしたいと思ったからです。」

面接官「専門的な仕事とは、具体的には?」

求職者「具体的に・・・?」

このケースで面接官が求めているのは、「FASに就職したいのは知っている。具体的にどういう領域で活躍したいのか?」ということです。

もっと言うのであればM&Aなのか、その中でもカバレッジ業務なのかトランザクションなのか。あるいはバリュエーションなのか税務なのか。

具体的にどのようなフィールドで活躍したいのか、またそれは何故なのかを明確に説明できないのは、中途採用の応募者としてはかなりキツイですし、新卒者ならギリギリ大目に見てもらえるくらいの失態と言えます。

ケースB:志望領域とファームの職掌割り振りがかみ合わない場合

求職者「M&Aの仕事をしたくて応募しました。」

面接官「M&Aは営業も結構力を入れてやらないといけないけど大丈夫ですか?何百本と電話して断られ続けたりするけど、そういう経験あります?」

求職者「いや、どっちかっていうとトランザクションとかDDをやりたいんですが・・・」

面接官「うちではM&A部門は全員自分で案件を取ってきてもらっています。その働き方は今のところ募集していないんですよね。」

M&Aの仕事といっても多様ですので全員が営業活動(カバレッジ)を担当しているわけではない会社もありますが、BIG4以外のM&Aアドバイザリー部門では各担当者がカバレッジからトランザクションまで全領域をカバーしているケースも少なくありません。(※DDやバリュエーションなどは会計士チームとして独立している場合が多いです。)

求職者としては専門的なトランザクション業務を志望していたとしても、営業色が強いM&A部門に応募してしまうと面接段階でミスマッチが起き、お互いにとって時間が無駄になって今います。

部門名は同じでも会社ごとに職掌に特色があります。転職エージェントとの事前打ち合わせによる応募先の絞り込みは必須といえるでしょう。

転職エージョンとの打ち合わせで、目標の領域とその具体的イメージをつかもう

こういった事態を回避するためには、事前に領域の選定と業務内容の理解が欠かせません。

当サイトでも関連記事:FAS(フィナンシャル・アドバイザリー・サービス)の概要などに可能な限り業務内容のイメージが湧くように解説していますが、やはり業界知識を持つエージェントとの質疑応答は欠かせません。

転職エージェントは求職者は無料で活用できる会社がほとんどですので、必ず登録して業界知識の深化に活用しましょう。

理由2:求職者のアピールポイントを明確化できる

FAS業界は向き・不向きが比較的強く出やすい業界です。向いていない人は早期離職のリスクも高く、FAS各社は警戒感を強めています。

他方、業務理解が難しいゆえにアピールするべきポイントが求職者の立場から分かりにくいのもFAS転職の特徴と言えます。

各応募先に適した求職者を供給するのは転職エージェントの重要な役割の一つです。その責務を果たすためには、各求職者の強み・弱みの分析、アピールポイントの明確化工程は欠かせません。

求職者の経歴や業務経験からFAS転職にアピールできる宝石を拾い出し、適切な応募先を紹介することができるのも、求職者が転職エージェントを利用するべき理由の一つと言えます。

理由3:FASファームは国内にさほど多くは存在しない。準備不足での応募は絶対に避けたい。

FASは他業界に比べるとさほど広い業界とは言えません。(関連記事)【国内FAS】業界研究と企業一覧、転職先の選び方にも示している通り、中堅まで範囲を広げても十数社程度です。

この中で志望内容に合うファームや年齢・学歴から志望可能範囲が絞られるとなると、バッターボックスに立てるチャンスは尚更少ないことになります。

少ない機会を確実にモノにするために事前準備は欠かせませんし、無料で利用できる転職エージェントを活用しない理由はありません。

FAS業界に強い専業エージェントを活用しよう

当サイトでは、上述の通りエージェント活用は極めて重要と説いていますが、FAS業界に詳しいエージェントを選定しなければその意義はほとんど失われます。

FAS転職においては、業界に強い、あるいは業界専業とするエージェントが存在するのが特徴的です。

(関連記事)FAS転職におけるオススメ転職エージェントと活用のコツもご参照いただき、まずはFAS転職成功に結び付くような転職エージェントを起用するのがいいでしょう。

皆様の転職成功を切にお祈りしております。

FASのキャリアに興味が湧いたら、まずは行動してみましょう

FASは、筆者が8年以上働いてきた実感として、上を目指す人に対しては自信をもって勧められる職業です。思い立ったが吉日、これを機にFASキャリア実現への第1歩を踏み出しましょう。

■簿記の基礎知識が既にある人→下準備としては十分です。まずは転職エージェントに相談してみましょう。エージェントの選び方と活用戦略はこちら

■簿記が未学習に人→FASは簿記知識を基礎にしたプロフェッショナルです。3ヶ月もかければ十分なので、先ずは簿記の勉強を始めましょう。FAS転職を見据えた簿記の学習戦略はこちら

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