FAS業界の業務知見を深める小説・映画オススメ2選

FAS業界研究

FAS業界の仕事は一般世間には露出しないため、業界外から理解する難易度は高めです。

本記事では、その様な困難さを少しでも埋めるため、フィクション作品の中からFAS業務の理解を高められるものをピックアップしてご紹介します。

尚、テキストベースでしっかり理解したいという方は、ぜひ(関連記事)FAS(フィナンシャル・アドバイザリー・サービス)の概要をご参考ください。

経済小説の名作「ハゲタカ」

真山仁氏が2004年に発表した長編小説で、企業買収と再生を取り扱った本格的な経済小説です。その後も多数の続編が発表されています。2007年には実写化され、翌年には映画化もされています。

バブル期の日本長期債権銀行等の金融機関破綻、カネボウの企業再生等、実際の経済事件を題材として取り扱っており本格的なビジネスの姿が描かれます。

現実のM&Aや企業再生業務に比べると、派手なトランザクションが重点的に描かれている、またそれ以上に時代背景が異なる(バブル期のストーリー)という点はありますが、それを飲み込んでも勉強になる作品です。

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「ハゲタカ」に関しては、関連記事を作成しています。ご興味があれば別途ご参考ください。

また、ハゲタカの実写版に関しては、U-NEXTで見ることができます(記事執筆時点)。完成度の高いドラマですので、非常にオススメです。

映画「エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?」

全米有数の大企業「エンロン」が2001年の不正会計の発覚を経て倒産に至ったエンロン事件を取り扱う映画です。FAS業務に関与する身としては非常に興味深い内容となっています。

というのも、エンロン事件はかつてBig5と呼ばれた世界の5大会計事務所の一角、アーサー・アンダーセン解散の引き金となった事件という背景があります。(現在はBig4と呼ばれていますが、この事件以前は5グループ存在していたのです。)

アーサー・アンダーセンは当時エンロン社の会計監査を担当していましたが、報酬を得て粉飾・証拠隠しに関与していたため信用失墜、会計事務所の解散にまで波及しました。

また、この事件がきっかけでコンサルティングファームと会計事務所の分離(会計操作するインセンティブが生じるため)、SOX法整備など、現代のFAS業界全体にも影響を及ぼしています。

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この映画はこう評価を受けており、私自身も引き込まれるほど興味深い内容ですが、ドキュメンタリー形式となっているため、ストーリー性というよりは淡々とインタビューなどが語られる展開です。

物語調でこの事件を理解するのであれば、同じく映画作品「歪んだエンロン」もオススメです。

Bitly

最後に。FAS業界に興味が持てたら、当サイトをご活用ください。

FAS(フィナンシャル・アドバイザリー・サービス)は、キツイけど楽しく高報酬な業界です。

当ブログは、本記事で紹介したFAS転職を実現するための様々な情報を発信しています。ぜひ下記関連記事もご参照いただき、理解を深めていただければ幸いです。

FAS転職に関する総まとめ:FAS転職完全ガイド!未経験でも勝てるFAS転職の基礎知識まとめ

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FASは、筆者が8年以上働いてきた実感として、上を目指す人に対しては自信をもって勧められる職業です。思い立ったが吉日、これを機にFASキャリア実現への第1歩を踏み出しましょう。

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